2009年夏学期 生命科学 @ 試験問題 9月2日(水) 4限

正木春彦 教員コード77081
1年(理一 17・18・24) 2年 3年
授業曜限:金4 試験場1313教室 教科書と各自のノートのみ持込可 解答順は問わない。

問1
ヒトを構成するタンパク質の種類は,遺伝子の数よりはるかに多い.一つの遺伝子から,複数の性
質の違うタンパク質を生じるための機構にはどういうものがありうるか,説明しなさい.

問2
ヒトの染色体上にある1ヌクレオチドの違いが、表現型に影響を及ぼすのはどういう場合か(どうい
う場合に遺伝形質が違うと認識されるのか),可能性を列挙しなさい。

問3
植物の染色体上にある遺伝子を,大腸菌プラスミドに繋いで大腸菌に導入するだけでは一般に遺
伝子が発現しない
 (1) 発現しないのはどうしてか,考えられる理由を列挙しなさい.
 (2) この遺伝子を大腸菌で発現させるためにはどうしたらよいか,説明しなさい.

問4
タンパク質Bは酵素Aの阻害剤であり,Bが結合するとAの活性はなくなるとする.BによるAの
活性のON/OFFを一種の生体スイッチと考えると,Aと複合体ABの濃度がほぼ等しくなるような
条件で,このスイッチはもっとも効果的に働くと考えられる.解離平衡
 A + B AB
における解離定数Kdが1nMだとすると,AとABの濃度を等しくするようなBの濃度を求めなさい.
なお,根拠を示すこと.

問5
大腸菌細胞内に分子がちょうど1個だけ存在するようなタンパク質の,細胞内モル濃度を,四捨五
入により有効数字2桁で推定しなさい.単純のため大腸菌は,均質な溶媒からなる1辺1μmの立
方体だと仮定する.またアボガドロ数は6 x 1023とする.(参考:本来1桁のデータから2桁のデータ
を求めることは適切でないが,ここでは考え方が正しいかどうかを確認するために2桁を要求した.)

問6
一定量の酵素と基質を用いて反応をさせていると,一般に,まもなく酵素反応速度が減速してくる.
その考えられる理由を列挙しなさい.



シケプリへ